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玄洋

2023.12.15
特集

玄洋

 

 呼子のイメージが強いイカの活き造りだが、唐津城のお膝元にあるこちらも名店として名を馳せる。1906(明治39)年、町場の小さな茶屋として創業。徐々に和食を主とした割烹へと業態を変え、2007(平成19)年に現在の地に移転した。本格的にイカの活き造り、活魚料理が評判になった今、週末ともなればランチピークタイムを過ぎても行列が続く人気ぶりだ。

 柱は『いか活き造り御膳』や『お造り御膳』といった「唐津ん魚」を主役としたメニュー。中でも不動の人気No.1の『いか活き造り御膳』は毎朝呼子から直送されるイカを厳選し、さらに1人前200g程度とボリュームも満点。

 

 

【店長:善田さん】

 

 唐津市出身。『玄洋』を営む両親のもとに生まれ、家業に入る。現在は店長として毎日厨房に立ち、大型連休など多い日には14050kgのイカをさばくことも。「幼少期から当たり前に玄界灘で水揚げされた鮮魚やイカが身近にある環境で育ち、大人になって恵まれていたんだと実感しました。やはり唐津の魚はおいしいですね」と話す。

 

素材はピカイチ!それを活かす料理人の腕があるか否か

 

 「イカも魚も、玄海灘で水揚げされた唐津ん魚は鮮度、質ともに素晴らしい。それをどれだけ損なうことなく、さらに昇華させることができるかが料理人の腕の見せどころ」と善田さん。イカの活き造りの場合、イカには個体差があるため、身の厚さによって切る幅を変えたり、飾り包丁を入れるなど、さりげない工夫を凝らす。こういった一手間が30年近く愛される理由の一つだ。

 

『いか活き造り御膳 3800円』(価格改定の予定あり)

 春先〜秋はヤリイカ、10月下旬〜春先はアオリイカ、冬季はササイカとその時期最もおいしいイカを仕入れ。御膳はイカ活き造り、自家製イカシュウマイ、茶碗蒸し、椀物、小鉢、小うどん、ご飯、甘味とボリューム満点。後造りは天ぷらか塩焼きが選べる。

 

所:唐津市北城内1-16

営:11:30OS14:3017:00OS20:00

休:12/291/2

電:0955-70-1500

駐:有(20台)

席:70

 

※掲載記事 2023.10取材時によるもの

 

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